弱みを改善するだけでは成長できない理由
強みを活かせば、職場が変わり
職場が変われば、成果が変わる。
組織変革ファシリテーターのやまちゃんです。
私たちはこれまで「弱みを克服することが成功への近道」と教えられてきました。
学校や職場でも、不得意な分野を改善するための指導を受けたり、苦手分野を克服するよう求められたりすることが当たり前だ。
もちろん、弱みの改善が全く無意味だとは言いません。
しかし、現代のビジネスや人材育成において、この「弱み克服」だけでは限界があることが明らかになっています。
なぜなら、人間が持つ時間やエネルギーには限りがあるからです。
限られたリソースを弱みの克服に使うよりも、自分がすでに得意な「強み」をさらに伸ばす方が圧倒的な効果を発揮することが、多くの研究や実践から分かっています。
そこで今回は、
「弱みを改善すればいいのか、強みを伸ばせばいいのか」
というテーマについて深堀りし、私たちがどう行動すべきかを考えていきたいと思います。
「強みを活かす」という発想が求められる理由
現代社会では、多様な価値観やスキルが求められる一方で、
誰もがすべてのスキルを完璧にこなす「万能型人材」になることは不可能です。
そのため、強みを活かし、チームや組織の中で補完し合うことが最も効率的かつ効果的な方法です。
1.強みは成長の加速装置になる
強みとは、自分が「自然と得意だと思えること」や「やっていて楽しいこと」のことです。
これをさらに伸ばすことで、モチベーションが高まり、生産性が大きく向上します。
たとえば、
コミュニケーションが得意な人がそのスキルを活かす場を得ると、自信を持って行動し、結果的に周囲に好影響を与えます。
2.弱みを克服するコストの高さ
弱みを克服しようとすると、大量の時間と労力を必要とします。
それに比べて、
強みを伸ばすことは少ないリソースで大きな成果を得ることができます。
また、苦手なことに取り組むときの心理的ストレスも、成長の妨げになる可能性があります。
3. チームでの補完が重要な時代
個人で弱みを克服するのではなく、
チームの中で「強みを分担する」ことができれば、全体として大きな成果を上げることができます。
誰かの弱みは、別の人の強みで補うことができるのです。
これが、現代の組織運営で最も重視される「適材適所」の考え方です。
では、弱みを無視してもいいのか?
ここで誤解してはいけないのは、「弱みを完全に無視していい」というわけではないということです。
強みを伸ばしつつ、最低限の改善が必要な弱みには取り組むべきです。
例えば、リーダーシップを発揮する際に「相手の話を聞かない」という弱みがある場合、
これはチームの悪影響を与える可能性があります。
そのため、「聞く力」を磨くことが必要です。
ただし、このような最低限の改善は、「強みを活かすこと」と並行して行うべきなのです。
強みを引き出すために必要な3つのステップ
では、私たちはどのようにして強みを引き出し、伸ばしていけばいいのでしょうか?
ここでは、そのための3つのステップをご紹介します。
1.自分の強みを知る
まずは、自分自身の強みを把握することが重要です。
例えば、「ストレングスファインダー」のようなツールを使えば、自分の犠牲や得意分野を具体的に知ることができます。
2.強みを活かす環境をつくる
自分の強みを知ったら、それを活かせる場をつくることが必要です。
職場での役割や日々のタスクの中に、自分の強みを発揮できる要素を取り入れる工夫をしましょう。
3.チームの強みを最大化する
自分だけではなく、チーム全体の強みを把握し、それを組織全体で活かす仕組みを作ることが大切です。
これにより、全員が強みを発揮しやすい環境を実現できます。
強みを伸ばす組織が未来を切り拓く
現代の成功する企業や組織は、個人の強みを伸ばし、それを組織全体で活かす文化を持っています。
これは単なるスキルアップだけではなく、心理的安全性や信頼感を醸成し、チームの生産性を大きく向上させます。
私たち一人ひとりが、自分の強みを知り、それを活かす生き方・働き方を追求することができれば、
個人としての組織としての大きな成功を収めることが出来るでしょう。
まとめ
これからの時代、私たちが目指すべきは「強みを克服すること」ではなく、「強みを活かし、最大限に伸ばすこと」です。
それによって、個々が輝き、組織全体が進化する未来をつくることができます。
あなたの強みは何ですか?そして、どう活かしますか?
その第一歩を、今ここから始めてみてはいかがでしょうか?